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【備忘録】最強の食虫植物!? ~ドロソフィルム・ルシタニクムの育て方~

こんにちは!

Thinkです(Twitterアカウント👉https://twitter.com/Think_blog_2019)

食虫植物 の育て方を備忘録として記事にしました。

今回紹介する食虫植物は「ドロソフィルム・ルシタニクム(Drosophyllum lusitanicum)」です。

情報源は、自分のこれまでの経験、SNS、ネットから集めた情報をもとにしております。

私は東北在住なので、地域によっては異なる栽培方法となる事をあらかじめご了承ください。

①どんな植物か?

植物の形

太さ5mmほどの細長い葉を沢山伸ばします。

葉っぱ及び茎には粘液を分泌しています。

徐々に上に向かって成長しますが、茎自体はそれほど太くならないため、ある程度伸びると倒れて茎が折れてしまうと枯れます。

葉の長さは20cm、高さは1mまで成長する大型種です。

虫の取り方

粘液による光の反射・屈折と甘酸っぱい匂いで虫をおびき寄せ、粘液にくっつけて捕まえます。

くっついた虫が暴れるとさらに粘液を分泌し、最終的に粘液で虫を包み込んでしまいます。

その後、虫は消化されて殻だけ残ります。

重い虫は粘液でくっついても落ちてしまいますが、体についた粘液で土が体中にくっついてしまい、そのまま動けなくて餓死する場合もあります。

捕食対象

匂いと光に誘われる虫を捕まえやすいです。

ハエ、ハチ、チョウ(ガ)、蚊、アブあたりです。

土の上を歩く虫はほとんど捕まえません。

蝶を捕まえた様子

増え方

基本的に種で増えます。

他の食虫植物だと、葉や根から新たに発芽するのですが、この植物はそのようなことはほとんど無いようです。

また、枝分かれはするものの株別れはしないです。

そのため、毎年種を入手するようします。

病害虫

なし

冬の管理

雪の下に埋もれれば、氷点下20℃の環境でも生き残ります。

寒くなると成長が止まり、葉っぱが萎れて元気がなくなりますが春先に気温が上昇してくると、新しく葉っぱを展開して成長を再開します。

雪に埋もれてサラセニアやハエトリソウと一緒に越冬

雪解け後は葉っぱが萎れるけど、気温が上がると新しく葉っぱが伸びてくる

②入手方法

日本のホームセンターには出回らないので、オークションやフリーマーケットもしくは集会で入手します。

可能なら種の状態で入手するのが好ましく、発芽率が100%ではないので、数十粒入手したほうが良いです。

もし苗の状態で入手する場合は以下の点に注意すること

・本葉4枚までの物は植え替え可能なので問題ない。

・本葉4枚以上の状態の物を入手するときは、植え替えると株が弱体化する可能性があるため、あらかじめ内寸の高さが20cm以上の鉢植えに植えられている状態が好ましい。

あまり小さい株だと植え替えの影響で枯れてしまいますし、大きな株になると根が発達しすぎてしまい、植え替え時に根が切れやすいので、やはりダメージを受けます。

なので、本葉4枚ほどの時点で植え替えするのが一番ダメージが少ないです。

③種の発芽方法

ミズゴケか最終的に植える用土の上に蒔き、乾燥させないように注意します。

発芽時に使う鉢植えは植え替えの時にポッドのまま植えれるように設計されているポッドや、育苗用ポリポッドでも良いです。発芽から本葉が4枚出るまでに当てる光は強いほうが良いです。

なので、できるだけ直射日光か植物育成用ライトに近づけるようにしてください。

光が弱いと本葉4枚出るあたりで、蕾が出てしまい綺麗に育たないことがあります。

本葉が4枚出たあたりで、本番の鉢植えに植え替えになります。

ジフィーポットはそのまま土に植え付けるようにし、ポリポットの場合は根回りの土を崩さないように苗を取りだし、土に植え付けてください。

ドロソフィルムは根が発達する上に根が傷むのを嫌うので、大人の株は植え替えできません。

そのため。子株のうちに大人用の鉢植えに植え替えます。

④植え替え

植え替えできるタイミング

ドロソフィルムは根回りをいじられるのをとても嫌うので、植え替えるのは根があまり発達していない小苗の時期が良いです。

大人になってから植え替えすると枯れてしまう可能性があるため、避けたほうが良いです。

用土

種の発芽時にはミズゴケが使えますが、大人のドロソフィルムは植え替えができないため、腐敗しにくい砂利系の酸性用土をメインで使います。

私の場合は、鹿沼土の細粒を単体で使用しましたが何も問題ありませんでした。

鉢植え

素焼きやプラスチックの物を使用している方がほとんどですが、私は土の通気性と鉢植えの安定性を考慮して、試しに不織布製の鉢植えを使用してみました。

容量は3ガロンの物です。

受け皿にのせた状態で置き、水やりは土の表面が乾いたら受け皿が満水になるまで入れるようにします。

鹿沼土は吸水性が高いので鉢植えの底から水を上まで吸い上げます。

⑤育てる上での注意点

  1. 葉に水がかかると葉が傷むので、雨に当たらないようにする
  2. 直射日光が当たる場所で育てる
  3. 茎が折れると枯れるので成長度合いに応じて添え木する
  4. 1~2年で枯れるので必ず種を確保すること
  5. 他の食虫植物と比較して乾燥に強いものの完全に乾燥させるのはNGなので土の表面が乾燥したら受け皿から給水する