食虫植物

グロウボックスで食虫植物を室内栽培する方法

こんにちは!

Thinkです(Twitterアカウント👉https://twitter.com/Think_blog_2019)

この記事では食虫植物の室内栽培をやってみたい方のために、グロウボックスを使って構成した私の栽培環境を紹介します。

ただ、品種によって設備が変わったり、私の方法がすべての食虫植物の栽培に適用できるものではないので、あくまでもこんな感じなんだなと全体像を把握する程度に捉えてもらえればと思います。

食虫植物を室内栽培すれば、雨の日、曇りの日、季節関係なく24時間365日、いつでも鑑賞することができますし悪天候の時に心配しなくて済みます。

また、害獣の影響を受けませんし害虫も外に置くよりはつきにくいです。

しかし、ただ室内に置くだけだと成長しないどころか枯れてしまう可能性がありますので、最適かどうかはわからなくても最低限装備を整える必要があります。

①どんな環境を作ればいいか?

こちらの記事でも書きましたが、食虫植物は「虫を食べれば生きていける」というわけではなく、基本的には他の植物と同様に水と光が必要になります。

そして室内栽培する場合は、ほぼ完全に自分で栽培環境を構築する必要があります。

一番重要なのは、光と水ですが他にも条件を整える必要があります。

他に整える条件

栄養

✅温度

✅湿度

✅空気の流れ

✅防水

栄養について

野生の食虫植物は栄養が少ない土に生育しています。

もちろん、土から栄養が取れれば虫を食べる必要が無いのですが、そうすると周りの植物と栄養の奪い合いになるので、虫を食べて栄養を取るように進化してきました。

虫を食べて栄養を取るようになったため根が貧弱になり、土の中の栄養を取り込む力が弱くなりましたので、栄養が多い土に植えてしまうと、あまりにも自生地と環境が合わないため、根が腐れてしまいます。

食虫植物を植えるときは、上記理由からできるだけ栄養が無い土を選ぶのが良いですが、室内栽培だと捕まえる虫が少ない(もしくは全くいない)ので、どうしても栄養不足になってしまいます。

そのため、室内栽培では肥料を与える必要があります。

私のところでは毎月3000倍に希釈した液体肥料を霧吹きで散布しています。

こうすることで、虫の代わりに肥料で栄養を得ることができますので生育が良いです。

温度について

日本の気温では栽培できない品種の場合は、温度を調節する必要があります。

日本は夏は暑く、冬は寒いという両極端な気候の国です。

サラセニアやハエトリソウのような、暑さにも寒さにも強い品種は年中外でも育てることができますが、それ以外の高温に弱い品種、あるいは低温に弱い品種は年中外で栽培することができません。

つまり高温に弱い品種であれば夏は冷却する必要がありますし、低温に弱い品種は冬に加温しなければなりません。

育てる品種毎に適切な温度にする必要があります。 

湿度について

品種によっては高湿度が必要なものもありますので、そういったものを育てるときは水を霧状にして散布する必要があります。

高湿度でなくても大丈夫な品種であれば、霧状にして散布する必要はありませんが、それでも乾燥しすぎには注意が必要です。

食虫植物の自生地はほとんどが湿原や熱帯雨林、あるいは雲がかかる高山なので乾燥した気候が好きなドロソフィルムやロリデュラ以外の品種は、湿度が60%以上はあったほうが良いです。

また、高湿度・高温の状態で空気の流れが滞ると食虫植物が弱ってしまいますので、ファン等を使って空気が流れるようにする必要があります。

空気の流れについて

植物を栽培する上で空気の流れが必要です。

というのも、空気の流れが滞るとカビ発生の原因になりますし、植物の光合成が進むとともに葉っぱ周囲の二酸化炭素の濃度が下がっていき、効率よく二酸化炭素を取り込めず光合成がうまくできなくなります。

そのため、ファンなどを設置して空気の流れを作ることでカビを予防するとともに、より光合成を促進する必要があります。

防水について

防水については植物に関係することではないですが、これは安全面での重要なことです。

植物を育てる以上水を使いますが室内栽培ではLEDランプやファンといった電気を使うものも同時に使います。

そのため水と接触するとショートして場合によっては火事になる可能性があります。

事故が起きてからでは遅いので、電気がある場所に水が付着しないように、あるいは付着しても大丈夫なように予防的に対処する必要があります。

②どうやって環境を作るか?

ではどうやって環境を作ればいいでしょうか?

水は水道水を使えばいいですが、それ以外は専用に設備を用意する必要があります。

最初は場所の確保

まずは場所の確保が重要です。

「場所くらいどこでもいいじゃん」と思うかもしれませんが、これが結構重要で、コンセントの位置はもちろんのこと、水道までのアクセスの良さなども考える必要があります。

コンセントは、LEDランプ、ファン、そしてヒーターorクーラーなどの環境整備に使いますし、水道は水やりに使います。

また、植物を栽培するということは光が漏れたり湿度が高くなる可能性が高いです。

光はグロウボックスを使うとあまり漏れませんが、湿度はどうしても高くなりますので、換気ができる部屋のほうがいいです。

換気できない部屋だとカビだらけになり、食虫植物だけでなく健康への悪影響が出ます。

また、部屋ごと温度管理をする場合はエアコンがある部屋が良いでしょう。

エアコンがなければ栽培容器の中でヒーターorクーラーを使うことになりますが、これだと電気代がかかりますし、特にクーラーは熱を移動させるだけですので熱の移動先が必要になります。

こういったことを考慮して場所を確保する必要があります。

日光の代わりになるもの

室内ですので日光が差し込む窓際のスペースを使うか、別途日光の代わりになるものが必要です。

日光の代わりになるものとしてLEDライトが使えます。

LEDライトの購入時に注意が必要なのが、「フルスペクトル」に対応しているかどうかです。
フルスペクトルというのは太陽光により近い光のことで、植物の光合成に必要な最低限の波長である青色と赤色の光を出すことができるライトです。

ただ、青色と赤色だけだと植物は成長しますが、見た目が赤紫色になり葉っぱの色がわからなくなりますので、できれば白色光も出せるタイプがいいです。

LEDライトは様々な形の物がありますので、上記の性能を持っていて、自分の栽培場で使えるサイズの物を探す必要があります。

日光が差し込む窓際のスペースで栽培する場合は、食虫植物にあたる光の調節が必要になります。
あまり光が好きでないものは日陰に、光が好きなものは光が良く当たる場所に移動するといった感じです。
LEDライトでは、自分の好きなところに光源を設置できるので発生しない悩みですね。

温度管理ができるもの

温めるにはヒーター、冷やすにはクーラーが必要です。

生活空間と一緒にエアコンなどで温度管理する場合は特に気にする必要がありませんが、生活空間と区別して温度管理する場合は別途ヒーターやクーラーを用意したほうがいいです。

また、別途ヒーターやクーラーを用意する場合、熱が逃げないように四方を囲ったボックスのようなものの中で食虫植物を使用したほうがいいです。

エアコンを使う場合だとエアコンからでてきた空気が乾燥していることが多く、そのまま植物にあてると干からびてしまうで、風が直に当たらないように途中に遮蔽物を設けたほうが良いです。

ヒーターを購入する場合、植物育成用のもので自然対流で温めるタイプの物がありますが、栽培場が大きいと難しいかもしれません。
その時はファンとの配置を考える必要があります。

クーラーを購入する場合は排熱を外に出さないと冷やすことができませんので、屋外へのアクセスができる場所か、別途熱の移動先があるか考える必要があります。

湿度管理ができるもの 

食虫植物は基本的に湿度が高くても生育できるので、乾燥しすぎないようにするために加湿器を用意したほうがいいです。

水を熱して蒸気にしてもいいですが、そうすると温度が上がりすぎてしまうので超音波式の霧発生装置がいいです。

爬虫類飼育用のミストメーカーが市販されていてこれが食虫植物に使うのにちょうどよいです。

空気の流れについて

空気の流れはファンで作るのが一般的です。

私はシャープ製の空気清浄機を使って、グロウボックス内の空気をフィルターかけてから、またグロウボックス内に戻す循環システムを作っていますが、さすがにコストがかかりすぎるので、そこまでする必要はないです。

パソコン用の物でUSBなどで稼働する小型ファンがありますので、それで栽培場の空気が循環するように設置してください。

 防水について

栽培場に設置するもので、電気を使うものについては防水仕様の物を購入したほうがいいです。

ただ、全部防水仕様で入手しようとすると高額になりますので、水にぬれるとまずい部分は防水テープ等で保護するなど、お財布と相談しながら進めていきましょう。

③構成例

最後に、私の栽培環境を掲載しますので、ご活用いただければと思います。

私は、部屋の中にグロウボックスを置き、その中を栽培場としています。

グロウボックスを使った栽培場

グロウボックスの中に金属ラックで棚を作り、そこにLEDライトを設置して植物に光を照射し、各鉢植えはホームセンターで購入したフードコンテナに置いています。

LEDライトは14時間点灯していますが、毎日手動でスイッチを入れると大変ですので、コンセントタイマーを使って設定した時間にスイッチが切り替わるようにしています。

また、各ラックには下段のLEDライトの熱を防ぐために断熱シートを敷いています。

グロウボックスにはダクトを通すための穴が空いていますので、そこにシャープ製の空気清浄機で発生させた空気を送り、グロウボックス内の空気を循環しています。