食虫植物

食虫植物栽培用語集

今はインターネットが普及していますので、食虫植物を栽培する上で必要な情報を簡単に得ることができますが、より詳しい情報を集めようとすると普段聞かないような単語を使っていたり、いわゆる地域特有の呼称のようなものもあるので、すんなり理解するのは難しい部分もあります。

この記事は、私が今まで聞いたことがある単語を備忘録としてまとめたものです。
ちなみに栽培方法は詳しく書きませんので、参考書やほかのサイトをご覧ください。
このサイトでは、こういった参考書やほかのサイトを読んで理解するときの助けになるものを目指しています。

ぜひご活用いただければと思います。

目次

全般に共通する単語

カルニボラスプラント(Carnivorous Plant)

食虫植物の英語名称。直訳すると肉食植物。

腰水

鉢植えを水に浸すことで底面から水吸わせる方法。
水やりの手間を省き、乾燥の防止を同時に行えるが、真夏の直射日光でお湯になると根が腐ってしまい枯れてしまうので、真夏は腰水をやめるか腰水が温まらないようにする工夫が必要。
他のサイトの説明だと、「下から何cmの腰水」と書かれていることがあるが、これだと鉢の高さで水に浸かる位置が変わるので、個人的には「鉢の高さに対して何%の腰水」のほうが好き。

明るい日陰

食虫植物は葉緑素を持つ植物なので成長するには光が必要なのだが、実は強い光をガンガン当てればいいというわけでもなく、品種によっては遮光が必要なものもある。

というのも、自生地が雑木林の中や雲の中にあったりと、必ずしも常に強い光が当たっているわけではないので、自生地の環境に合わせたレベルに光を調節する方法がある。

特に真夏の直射日光はネペンテスに対しては強すぎるので、ある程度遮光がしたほうが良い。

このように、光の強さを調節するには遮光用の道具を使うか、植物を日陰に置く方法がある。
直射日光は当たらないけど明るい日陰を「明るい日陰」という。
レースのカーテン越しの光が大体近いかと思う。

私のところでは直射日光を避けるために、サラセニアの筒の影に植物を配置するようにしている(サラセニアは直射日光大丈夫)。

団体活動

食虫植物を栽培する人(愛好家)が集まる会。地域ごとに様々な愛好会が設立されていて、その地域毎に集会を開いてお互いに栽培品を販売したり、自生地や栽培技術の報告会を開いている。
日本にある主な団体活動のリンクを以下に掲載します。

International Carnivorous Plant Society(ICPS)

食虫植物研究会(IPS、Japan)

日本食虫植物愛好会(JCPS)

東海食虫植物愛好会(TCPS)

関西食虫植物愛好会(KCPS)

YoutubeやSNS

YoutubeチャンネルやSNSで交流が盛んです。
インターネットの普及に伴って、みんなで情報交換が簡単にできるようになりました。

主なサイトのリンク

へりっこ植物園(Youtubeリンク)

食虫植物TV (Youtubeリンク)

会話で使う略称

サラ

サラセニア

ネペン

ネペンテス(ウツボカズラ)

ドロ

ドロセラ(モウセンゴケ)

ピグドロ

ピグミードロセラ

ピンギ

ピンギキュラ(ムシトリスミレ)

ウトリ

ウトリクラリア(ミミカキグサ)

セファロ

セファロタス(フクロユキノシタ)

ヘリアン

ヘリアンフォラ

ダーリン

ダーリングトニア

ドロソ

ドロソフィルム

テデトール

害虫が食虫植物に付着したときに「手で取る」こと。
似たような単語で「ナメトール」があるが、コチラは農薬の名称である。
決して「舐め取って」はイケナイ

どの世界にも「神」と呼ばれる人が存在します。
食虫植物の栽培では兵庫県立フラワーセンター土居技師のこと。

ちょーか

兵庫県立フラワーセンター土居技師の言葉
「ちょうかわいい(おーおーそうかそうかあんたかわいいなぁ!)」の意

農薬散布

食虫植物に着く病気・害虫を防除する方法。
いきなり農薬を使おうとしてもどれをどのくらい、どのタイミングで使えばいいかわからない。
食虫植物への使用例を探すのは難しいのでコチラの記事に私の使用例を書きました。

ローランド

決してホストのことではない。
低地のことで英語だとLowlandと書く。
標高が0m~1000m未満の地帯を指す。

使用例:ローランドネペンテス(=低地性ネペンテス)

インターメディエト

中間体のことで英語だとIntermediateと書く。
標高が1000m~1500m未満の低地でも高地でもない地帯を指す。

使用例:インターメディエトネペンテス(=中地性ネペンテス)

ハイランド

高地のことで英語だとHighlandと書く。
標高が1500m~2500m未満の高地を指す。

使用例:ハイランドネペンテス(=高地性ネペンテス)

ウルトラハイランド

超高地のことで英語だとUltra Highlandと書く。
標高が2500m以上の地帯を指す。

使用例:ウルトラハイランドネペンテス(=超高地性ネペンテス)

原種

人為淘汰や交配によって作られた品種のもととなっている野生種
つまり祖先

交配種

交配によってできた新しい品種

同じ原種同士の交配したもの(例えばS.leucophylla×S.leucophylla)の子供は原種
異なる原種同士(例えばS.leucophylla×S.minor)の子供は交配種
交配種同士(例えばS.Asuka16×S.Edojiman)の子供は交配種
原種と交配種同士(例えばS.leucophylla×S.Asuka16)の子供は交配種

となる

成長点

植物が新芽を出す部分のこと。
ここから新しい葉っぱやつぼみが出てくる。

モウセンゴケの葉挿しのように、成長点が無い器官でも新しく成長点が発生することがある。

捕虫葉

食虫植物が虫を捕るために使う葉っぱのこと。
粘着式、落とし穴式、挟み込み式、吸い込み式、一方通行式がある。
種類は様々だが、目的は一つ「虫を殺虫して栄養を得ること」

有性生殖

めしべに花粉が付着して種子を作ることで繁殖すること。
子供の形質(姿とか色とかの特徴)は両方の親から引き継ぐが、交配種が親の場合は、たとえ自家受粉でも親と全く異なる形質となることが多い。
交配種は複数の原種の遺伝子が組み合わさって特徴が生まれているので、自家受粉をするとこの原種の遺伝子の組み合わせが変わり、親とはまた違った特徴が表れるからである。

実生

「みしょう」と読む。
有性生殖で出来た種子を発芽させること。

無性生殖

植物は無性生殖で増えることもできる。
これは、親と全く同じ遺伝子の子供が生まれるので、親の特徴を引き継いだ株が複数欲しいときは、無性生殖で増やす必要がある。

食虫植物の中では、ネペンテスが挿し木で増やせるし、モウセンゴケは種類にもよるが葉挿しや根伏せでも増やせる。

増やせない品種もあるが、こっちの増やし方で増やされることが多いのではないかと思う。
だって楽だもん

葉挿し

増やしたい株から葉っぱをとり、土に置いて(挿す)放置すると根っこが出てきて、やがて芽が出てくる現象。
親と全く同じ個体を増やせる。

これで増やせる食虫植物
サラセニア、ディオネア、ドロセラ、セファロタス、ウトリクラリア、ピンギキュラ、ダーリングトニア、

根伏せ

増やしたい株から根っこをとり、土に置いて(伏せ)放置すると、やがて芽と根が出てくる現象。
親と全く同じ個体を増やせる。

これで増やせる食虫植物
ドロセラ、セファロタス(根茎を使用する)、ウトリクラリア

挿し木

増やしたい株から茎をとり、土に挿して放置すると、やがて芽と根が出てくる現象。
親と全く同じ個体を増やせる。

これで増やせる食虫植物
ネペンテス、ドロセラ、セファロタス(根茎を使用する)、ウトリクラリア(?)

ランナー

食虫植物から、ランナー(ストールンともいう)が伸びて、その先端に新しい株ができる現象。
これは植物の生長の一環で、人間が何もしなくても勝手に増えていく。

学名と和名について

食虫植物のほとんどは和名がついておらず、学名で取り扱うことがある。
どの食虫植物に和名がついているかは、YListを使って検索することができる。
食虫植物はもちろんのこと、他の植物についても検索することができるので、ぜひ活用しよう。
YListのサイトはコチラ

葉っぱを乾かす

高湿度を要求する食虫植物は、もちろん湿度を高くする工夫があります。
栽培を始めたばかりの方は「葉っぱを濡らせばいい」と勘違いすることがありますが、実は葉っぱが常に濡れるのはカビの原因になるので、あまり好ましくないです。

つまり、高湿度を維持しながら葉っぱを乾かす必要があります。

一見すると矛盾しているように見えますが、高湿度=葉っぱが濡れるという意味ではないです。

水は蒸発すると水蒸気になって空気に混ざります。
空気に混ざった水が多いと「高湿度」となります。
つまり、葉っぱが濡れる必要はないのです。

ちなみに霧は空気に混ざった水が水蒸気の状態から液体に戻った状態なので、霧を葉っぱに当てると葉っぱが濡れてしまいます。

常時霧を流して栽培する方法もありますが、栽培に慣れないうちはやめた方がいいでしょう。

なので、ミストメーカーのような霧を発生させる装置を使う場合は、発生した霧が消えるようにすれば、ちょうどいい湿度にできます。

土に関する単語

排水性・通気性

土の中の隙間がどれだけあるかの指標。
大きな隙間は根が張れないのでよくないが、土の粒子同士の間に小さな隙間(根っこが通れる程度)があるのは良い。
上から水をかけたときに5秒以下で流れていくのがちょうどいい。
隙間があると空気が入りやすいので根に酸素がいきわたりやすく、逆に隙間が無いと酸素がいきわたらないので根が腐れてしまう。
食虫植物を植えるときは水がどのくらいの速度で抜けていくかよく観察しよう。

有機系用土

有機物で構成された土のことで食虫植物に使えるのは
・ピートモス
・水苔
・ベラボン
・ココピート(ココヤシピート)
・もみがら

無機系用土

無機物で構成された土のことで食虫植物に使えるのは
・鹿沼土
・赤玉土
・日向土
・桐生砂
・川砂
・パーライト
・バーミキュライト
・燻炭

鉢底石

鉢植えには土とともに植物を植え付けるが、この時粒子が細かい土が詰まっていると水が抜けにくくなる上に空気の流れが妨げられて根が酸欠になるので成長に悪影響が出る。
また、腰水管理をすると鉢の底にある土が常に水に浸かる状態になり、鉢の底に有機系の土(=ピートモスや水苔等)があると、微生物による異常発酵が発生してこれまた成長に悪影響が出る。

鉢の中の環境を崩さないようにするには、通気性をよく保ち、微生物が異常繁殖しないようにする必要があり、そのためには無機系の土(=石)を使った鉢底石が必須となる。
鉢底石に使えるのは、軽石や日向土といった硬質で崩れにくいものを使うと良い。
粒の大きさは中粒がちょうどいいが、鉢植えの底に大きな隙間が空いている場合は中粒だと石が抜けてしまうので、まずは大粒を敷いて、その上に中粒を敷くのが良い。

ちなみに毎年植え替えたり、鉢内温度がそこまで高くならないなら鉢底石が不要かもしれない。

単用

一種類の土を単独で使うこと(鉢底石はカウントしない)。
使用例:鹿沼土単用(100%鹿沼土に植える)

混合用土

複数の用土を混合して使うこと(鉢底石はカウントしない)
単用する場合よりも通気性や保水性を調節できるが、手間がかかる。

使用例:ピートモスとパーライトを1対1の比率で混合したもの
ピートモス:パーライト=(1:1)

びしょびしょ

土が水に浸った状態。
この状態じゃないとうまく成長しない食虫植物もある。

表面が乾燥してきたら

土の表面が乾燥してきた状態で、鹿沼土や水苔だと土の色が白色になるのでわかりやすい。
この状態でも少し掘り下げると湿っているので、鉢の中はまだ乾燥していない。
この状態を水やりの目安にする食虫植物もある。

乾燥気味

土の表面が完全に乾燥している状態で、鉢の中もだいぶ水が抜けている。
この状態を水やりの目安にする食虫植物もある。
見た目で判断しにくい場合は、鉢の重さや植物の様子を見て判断することもある。

ドライアウト

鉢の中の水が完全になくなってしまった状態。
すぐに水やりすれば生き返る可能性はあるが、ここまで乾燥してしまうと難しい。
この状態で生き残る食虫植物はいない。

ラベルの略称

Y’s

山田食虫植物農園(Y’s Exotics)の略称。
日本の業者 サイトはコチラ

HIPS

ヒーローズピッチャープランツ(Hiro’s Pitcher Plants)の略称。
日本の業者 サイトはコチラ

HFC

兵庫県立フラワーセンターのことで、英語でHyogo Prefectural Flower Centerと書く。
略してHFC、またはHPFCという。
食虫植物の聖地で神の住まう場所(住んでない)
公式サイトはコチラ

BCP

ベストカルニボラスプランツ(Best Carnivrous Plants)の略称。
チェコの業者 サイトはコチラ

EP

エキゾチカプランツ(Exotica Plants)の略称。
オーストラリアの業者 サイトはコチラ

CK

クリスチャンクライン(Christian Klein)の略称。
ドイツの業者 サイトはコチラ

AW

アンドリューウィツバ(Andrew Wistuba)の略称。
ドイツの業者 サイトはコチラ

MK

マイクキング(Mike King)の略称。
イギリスの業者 サイトはコチラ

cedric(c.c)

セドリックカルニボラス(Cedric Carnivrous)の略称。
フランスの業者 サイトはコチラ

BE

ボルネオエキゾチックス(Borneo Exotics)の略称。
チェコの業者 サイトはコチラ

MT

マレーシアトロピカル(Malesiana Tropicals)の略称。
マレーシアの業者 サイトはコチラ

OHG

オークスハーツガーデン()の略称。
サイトが見つけれない・・・

David

デヴィッド(David)のこと。
デヴィッド氏が運営する業者 サイトはコチラ

YN

工事中

GS

工事中

NNN

工事中

SW

工事中

KIN

工事中

TF

工事中

SWC

サウスウェストカルニボラスプランツ(South West Carnivorous Plants)のこと。
イギリスの業者 サイトはコチラ

CZ

シーゼットプランツ(CZ Plants)のこと。
チェコの業者 サイトはコチラ

サラセニア

呼び名

学名 Sarracenia
英名 North American pitcher plant
和名 ヘイシソウ(瓶子草)

自生地

アメリカに自生している。
品種によっては、捕虫葉が1mくらいまで伸びるものもあり、まさにアメリカン(適当)

捕虫方法

落とし穴式
地面に這うように茎を伸ばし、空に向かって筒状の捕虫葉を伸ばす。
空を飛ぶ虫を捕るために背が高くなるものと、地上の虫を捕らえるために地表付近に筒を広げるものがある。

原種

全部で8種類ある。
捕虫葉を空に向かって高く伸ばすタイプと、地上部に広げるタイプがある。

大食漢

地面から筒状の葉っぱが伸びてくる。
この筒の上部は蜜が出ていて、舐めに来た虫が足を滑らせて筒の中に落ちる。
筒の内側は逆毛&ツルツルした壁なので、虫は出られなくなる。

ここまではいろんなサイト・書籍に書かれていることだが、実際に栽培してみると凄まじいい量の虫を捕まえる。
どのくらい虫を捕まえるかというと、ハエ、ハチ、ガ、蚊が蜜の匂いに誘われて筒の中に落ちていく光景が、5分の間に1回は発生する。
サラセニアの活動期間は5月から11月なので、6か月間ひたすら虫を取り続けることになり、筒の中身は地獄になるので見ないようにしましょう。

サラセニアが食べる虫の年間量をだれか計算してクレメンス。

コケセニア

雨や風でサラセニアが倒れた状態。
背が高いサラセニアはとても倒れやすいので、支柱を立てて固定したほうが良い。

ユデセニア

真夏の熱で根が煮えて茹で上がったサラセニアのこと。
特に大阪の真夏はとても暑いので常に水に浸かっているのは控えたほうがよさそう。

胸やけ

サラセニアが虫を捕まえすぎて、筒の途中が変色してしまう現象。
見た目は悪いが放置しても大丈夫。

バルブ

バッグバルブとも言う。
サラセニアの成長点は成長に伴って進んで行くが、進んだあとには生姜のような茎(鱗茎)が残る。
この部分をバルブと言う。
株分け時にこのバルブの部分を折って、バルブ空気にさらされるように植えると、新しく芽が出てくることもある。

ただ、バルブは生命力が低いせいか、腐りやすいのでできるだけ空気に晒すようにしよう。
大株になるとバルブも長くなるが、その分腐りが進行しやすく、正常な成長点までやられてしまうので注意が必要だ。

ネペンテス(ウツボカズラ)

呼び名

学名 Nepenthes
英名 Tropical pitcher plant
和名 ウツボカズラ(靭葛)

自生地

東南アジア、オーストラリア、スリランカ、マダガスカル島

捕虫方法

落とし穴式
空に向かって茎を伸ばすとともに、節のような場所から葉っぱを横に伸ばす。
葉っぱの先端からツルを伸ばして、その先端にツボをつけて虫を落とす。

原種

全部で94種類ある。
東南アジアやマダガスカルといった赤道付近に、海抜0mから2900mまでの縦にも横にも長く分布する。

実は雑食

食虫植物と書くと虫しか食べないように見えるが、実は虫以外でも栄養素(チッソとリン)がゲットできるなら何でも食べる。
ネペンテスの仲間では、落ち葉が落ちてくる位置にツボを構えて、入ってきた落ち葉から栄養素をゲットするものもいれば、ネズミやコウモリに餌と寝床を提供する代わりにツボの中に排泄してもらい、そこから栄養素をゲットするものもいる。

栄養素が取れるならなんでもよかろうなのだ(取捨選択してたら自然界で生き残れない)

アンダーグランドピッチャー

地下袋のことで、英語ではUnder Ground pitcherと書く。
地上付近にいる虫や落ちてきた葉っぱをとらえるための捕虫葉で、グランドピッチャーが土の中にできてしまった状態。
ここまでくると本当に落とし穴である。

グランドピッチャー

地上袋のことで、英語ではGround pitcherと書く。
地上付近にいる虫や落ちてきた葉っぱをとらえるための捕虫葉で、地中から伸びて株の根本の地面にポコポコと並んで出てくる

ロワーピッチャー

下位袋のことで、英語ではLower pitcherと書く。
地上付近にいる虫をとらえるための捕虫葉で、株の背丈が地上付近にいるときに出すことが多い。

アッパーピッチャー

上位袋のことで、英語ではUpper pitcherと書く。
空中を飛んでいる虫をとらえるための捕虫葉で、株の背丈が伸びてきたときに出すことが多い。

ようやくアッパーが出た

栽培しているネペンテスがアッパーピッチャーを出したときに使う単語。
アッパーピッチャーを出すということは、株が成長して背丈が伸びたという証なので、大人になったということである(挿し木苗の場合は例外もある)。

種類にもよるがアッパーピッチャーを出すまで栽培を始めてから数年かかることもあり、栽培者から見たら子供が自立したような気持ちになる。
りっぱな大人になって・・・

自生地の情報

ネペンテスは前述の通り、広い地域と様々な標高の場所に自生しているので、産地によって栽培方法が変わります。
そのため、自生地の情報を参考にして栽培環境を構築してください。

自生地の情報集めには以下のアプリ・サイトが便利です

アプリ「Nepy」 ネペンテス原種の名前と写真、標高を調べることができます

・サイト「Nepenthes: The Interactive Guide 」ネペンテスの自生している標高とその温度と湿度を調べることができま、交配種の栽培環境の予測にも使えます。

・サイト・アプリ「Windy」気象情報のサイトですが、世界各国の気象データが見れるので、自生地付近の環境を探すのに使えます。

ドロセラ(モウセンゴケ)

呼び名

学名 Drosera
英名 Sundew
和名 モウセンゴケ(毛氈苔)

自生地

全世界
オーストラリアが一番種類が豊富

捕虫方法

粘着式
葉っぱに腺毛と呼ばれる粘液を出す毛がついていて、そこに飛んできた虫をくっつけて取る。

島ドロ

日本国内の島に自生するドロセラ。
具体的な場所は環境保護の観点から明かされていない(禁則事項です)ので、許可を得ずに勝手に立ち入るのはNGなのでやめましょう。

この島から許可を得て採取した個体を島ドロという。

ピンギキュラ(ムシトリスミレ)

呼び名

学名 Pinguicula
英名 Butterworts
和名 ムシトリスミレ(虫取菫)

自生地

北半球、南アメリカ、メキシコ

捕虫方法

粘着式
葉っぱに腺毛と呼ばれる粘液を出す毛がついていて、そこに来た虫をくっつけて取る。

ディオネア(ハエトリソウ)

呼び名

学名 Dionaea
英名 Venus fly trap
和名 ハエトリソウ(蝿捕草)

自生地

アメリカ

捕虫方法

挟み込み式
二枚貝のような形状の葉っぱを作り、その中に虫が入ると挟んで捕まえる。
葉っぱの内側には感覚毛と呼ばれる毛が生えていて、この毛に2回触れると葉っぱが閉じる。
1回触れただけでは閉じず、30秒以内にもう一回触れると閉じる。
また、雨のように同時にたくさんの刺激があっても閉じない。

ウトリクラリア(ミミカキグサ、タヌキモ)

呼び名

学名 Utricularia
英名 Bladderwort
和名 ミミカキグサ(耳掻き草)、タヌキモ(狸藻)

タヌキモは水を漂うタイプで、ミミカキグサは土に生育するタイプを言う

自生地

全世界

捕虫方法

吸い込み式


タヌキモ
袋のような捕虫葉を作り、この袋にはアンテナと呼ばれる毛がついている。
袋の中は陰圧になっていて、アンテナに虫が触れると袋が開いて虫を吸い込み、消化吸収する。

ウトリクラリア
タヌキモと同様の捕虫方法だが、コチラは土の中に捕虫葉を作る

アルドロバンダ(ムジナモ)

呼び名

学名 Aldrovanda
英名 Waterwheel plant
和名 ムジナモ(貉藻)

自生地

全世界にあったけどほとんど絶滅している可能性がある

捕虫方法

挟み込み式
ハエトリソウのような二枚貝式の捕虫葉で虫を挟んで捕まえる。

ゲンリセア

呼び名

学名 Genlisea
英名 Corkscrew plant
和名 なし

自生地

南米、アフリカ

捕虫方法

一方通行式
土の中にパイプのような捕虫葉を伸ばす。
このパイプの中は逆毛が生えていて、一度入った生物はどんどん奥に引き込まれていく。

パイプの奥には袋があり、そこに強制的に引き込まれた生物は消化される。

セファロタス(フクロユキノシタ)

呼び名

学名 Cephalotus
英名 West Australian pitcher plant
和名 フクロユキノシタ(袋雪の下)

自生地

オーストラリア

捕虫方法

落とし穴式
茎からツボ状の葉っぱを伸ばす。
ウツボカズラに似ているが、ウツボカズラは葉っぱの先端からツルを伸ばした先端にツボをつけるが、セファロタスははじめからツボ状の葉っぱを作る。

このツボに落ちた虫を消化する。

なお、気温が15℃以下だったり光合成が必要だったりと、虫が活動しない環境やセファロタス自身が光を必要としているときは捕虫葉ではなくて、普通の葉っぱ(平面葉)を作る。

主な品種

Y’s Giant × CJ-01

2012年にY’s Giantに管理番号CJ-01(古い国内由来の大型になる選別個体。現在は枯死)を掛けた交配種。この交配種は複数の個体にクローンナンバーが付けられており、多少草姿の違いがあるが、いずれも作りやすく大型の袋を着ける。

ヘリアンフォラ

呼び名

学名 Heliamphora
英名 Venezuelan Sun-pitcher plant
和名 キツネノツメガイソウ(使ってる人見たことない)

自生地

南米

捕虫方法

落とし穴式
地表を這うように伸びている茎から、空に向かって筒状の捕虫葉を出す。
筒に落ちた虫が細菌によって分解されたものを吸収する。

なお、ヘリアンフォラはギアナ高地というとても降水量が多い場所に自生しているので、雨が降ると水で筒の中がいっぱいになってしまう。

しかし、筒の途中にとても小さな隙間が空いていて、最適な水量になるように自動調節する機能が備わっている。

なので、コケセニアのような現象は発生しにくい。

ダーリングトニア

呼び名

学名 Darlingtonia
英名 Cobra lily
和名 ランチュウソウ(蘭鋳草)

ビブリス

呼び名

学名 Byblis
英名 Australian rainbow plant
和名 なし

ロリデュラ

呼び名

学名 Roridula
英名 Fly Bush
和名 なし

ドロソフィルム

呼び名

学名 Drosophyllum
英名 Portuguese dewy pine
和名 イヌイシモチソウ(使ってる人みたことない)